散髪屋のおじさんの釣り船

散髪屋のおじさんの釣り船

小学生の頃は近くの川によく釣りに行ってました。

小さかったので何かが釣れればそれだけで楽しかったように思います。

釣りだけでなく、手長えびを網ですくうのも楽しかったです。

その川べりには小さな船がつながれていました。

その船から仕掛けを投げると遠くまで飛ぶような気がしてました。

遠くに飛べば釣れそうな気もしていたのでしょう。

実際には足元がグラつくのであまり飛んで無かったと思います。

当然ですが船には持ち主がいます。

見つかれば怒られるのも分かっていながらやっていました。

ただ、持ち主が誰かは知りませんでした。

案の定、何度かやった頃に捕まってかなり怒られました。

船の持ち主は近所のいつも行っている散髪屋のおじさんでした。

当時は「ちょっとくらいいいじゃないか」くらいに思っていました。

怒られてから散髪に行くのが嫌でなかなか行かなかったように思います。

よその散髪屋に行くのも嫌だったのでどこかであきらめて行きました。

かなり大きくなった頃、チヌを釣りに行った波止で偶然会いました。

その後、散髪に行くと手作りのウキをくれました。

苦手などんぐりウキでしたがありがたく貰いました。

最近は子供が危ないことをしていても真剣に怒る人は減ったように思います。

私もやはり他人の子供は怒れないです。

その原因は近所付き合いが減ったこともあるのだと思います。